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6-17 分岐

「僕の妄想ならばお詫びしますが」

6th-17話「新・Wの悲喜劇」


シーズン6唯一の輿水脚本回ですよ。


紅茶

前回の「Wの悲喜劇」に続いて今回の「新・Wの悲喜劇」も色んなところがぶっ飛んでてめちゃくちゃ面白かったわけですが、この面白さはやはり「前半30分ぐらいかけた寿々美の夢」という形で視聴者に与えられた情報が支えているのではないかと思いました。

例えば、晋三が動機を「殺気を感じたからだ、正当防衛だ」と主張したものの妻には「あんたはエスパーか」と言われ捜一トリオには全く相手にしてもらえないというあの滑稽なシーンは、「寿々美は夫に殺意を抱いている」という事を30分かけて叩き込まれてる我々視聴者にはおかしいけれども全くの夫の筋違いの錯覚だというわけでもないということもわかりますし、例えば現実には右京さんはドライアイスとガスマスクでどのような殺害計画を寿々美が立てていたのか推理を披露したりはしませんでしたが視聴者には「右京さんは見破ってる!」と直感的に理解できるようになっていましたし、それになによりも、夢とはいえあれは計画実行からその後の犯行隠蔽までの部分も含めた寿々美の殺人シミュレートになっていて、つまりあの「前半30分ぐらいかけた寿々美の夢」は「夢」という形を取った、「犯人の心理描写」であり「可能性のあるもうひとつの未来像」だったといえるんではないかと。

夢の中では夫を殺し右京に追い詰められた寿々美は現実の世界では自分が殺されかけ、そして右京さんに追い詰められる犯人の姿を目の当たりにするという、ほんのわずかの時間の間に「加害者」としての立場と「被害者」としての立場をWで味わう事になったわけですが、現実と夢、その境界はとてもあいまいで(なんせ、素人の夫がネットで素人のプータローに殺人を依頼するほどの境界の緩さなんですから)、ほんの少しのタイミングや条件の違いによっては彼女は死体になっていたのかも、殺人犯になっていたのかもと考えさせられる恐ろしさと、(でもあくまで現実は、「幸運にも」殺しも殺されもせずこの形に収まったというところも含めて)この後味のなんともいえないところが流石『相棒』だなあと思わされたのでした。


ところで、電話の通信記録やらひとんちを全力で勝手に荒らす特命やら葬式現場にまで乗り込んでくるところやら、これは亀山は寿々美に前回の「Wの悲喜劇」の解決っぷりを話したと見た。それか同じマンションで起きた(そういや、前回と同じマンションってことでいいのかな?)事件の噂話という事で寿々美の印象に強く残ってたか。

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