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新米事件記者・三咲(再)

 「振り込めサギが招いた連続殺人~湯けむり突撃取材で超(秘)ネタをゲットせよ!みそ汁1杯が暴く逆転の真実!?」

サブタイトル長杉というツッコミは2時間サスペンスでは無粋ですか。
「振り込め詐欺」の方のこちらが05年に水ミスで放送された第一弾で、「リフォーム詐欺」という06年に放送された第二弾もあるみたいです。わりと珍しいような気がする戸田山さんの2時間サスペンスの脚本で、とりあえず見てみようと録画したんですがこれが当りで面白かったです。


あらすじを要約すると、

「新聞社で校閲をやっていた三咲が人事異動で社会部にまわされて事件記者になる。そこで東幹久の下につけられて、殺人事件の記事を書くため事件現場や関係者の元への取材に出向く。スクープ優先の東や他の記者たちに反発心を抱きつつも、現場で揉まれながら彼らから色々な事を学び取り記者として一回り成長する。ついでに殺人事件も解決しちゃう」

そんな感じのストーリーでした。

三咲は一見トロそうに見えて、実際そういう性格でもあるんだけれども、頭は実は超良くて特に校閲に関しては神で資料表の暗記とかも完璧というキャラクター。めちゃめちゃ悪いってわけではないものの、三咲役の菊川怜さんの演技がこれがまた非常に微妙なものだったりしたんですが、その微妙さも合わせて新米記者っぽさと三咲のトロくさそうさが出てたりしてて総合では良いかもと。つまりは三咲たん可愛いよ(*´∀`)。

主人公コンビが警察じゃない為、刑事モノでは普通に手に入る情報が警察発表待ちだったり(広報担当が副署長になってて、『その男、副署長』で得た「副署長は書類の決裁やマスコミ対応が仕事」という知識のおかげで「をを!」と思えたり)、そのほかでも情報入手に苦心していたのがこのところ刑事モノ漬けだったせいもあってかなんだか結構新鮮に感じられたりしましたですよ。スクープ命の事件記者だからなおさら(普通の素人探偵モノとかより)情報早くほしい感にあふれてたのも良かったです。

メインの「振り込め詐欺殺人事件」よりも、そこから派生した問題の方がなかなか興味深かったというか、良かったです。三咲の成長的にも「振り込め詐欺殺人事件」の犯人捜しよりもこちらの方が大きく、裏メインといっても良い事件だったと思います。
事件の内容はまた違いますが、『相棒』の1st-4話の「下着泥棒と生きていた死体」での佐古巡査部長の身に起きたような、色々な社会の問題が一番弱い所に集中して負荷がかかり最悪の形でほころびたというなんともやりきれない話で、それら作品のような、一方で問題提議をしつつ、誰かを一方的に悪人にするわけではない(いや、善人にするわけではない、かな)脚本は非常に好みで大好きだったりします。
三咲自身が言うように、「被害者の城島に進学校で落ちこぼれて不良グループに入った『社会のクズ』だったというレッテルを張るのがいやで頑張ったが、その自分も交番の警察にレッテルを貼っていた」、ドラマ的な、特に2時間サスペンス的な世界だと、登場人物の設定は「いい人はいい人」「悪い人は悪い人」というフォーマットに(表面的なミスリードは別にして)組み込まれがちですが、実際の世の中の人間はもっと、一方的な価値基準でははかれない「誰かにとっては優しい良い人であっても、別の誰かにとっては大嫌いな嫌な人」というような、人それぞれによって変わってくる人物像というものを抱えてるわけで、そういう所を疎かにしなかったり、「そういう所がある」ということを描いてくれるドラマは良いなあと思うのですよ。そういうところに面白さを感じたりしますし。

とりあえず、

みそ汁
→別に事件の方には関係なかった
湯けむり突撃取材
→風呂場で得たネタは容疑者の一人の身辺情報ぐらいで、しかも突撃取材じゃなくて盗み聞き

と、サブタイトルはインチキ気味。

 
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