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ディラントーマス号のジャパンカップ(GI)出走取り止めについて

獣医学のじの字も知らなければ検疫法のけの字も知らないような専門外な人間ですが、馬インフルエンザやら「コスモバルク遠征先からなかなか帰ってこれなかった事件」やら、国際交流さかんなこのところ、検疫関連についての話題になることも多いので備忘録がわりに。


以下はJRAサイトへのリンクと引用です。

ディラントーマス号のジャパンカップ(GI)出走取り止めについて
http://www.jra.go.jp/news/200711/112003.html

 11月25日(日)のジャパンカップ(GI)出走のため、競馬学校の国際きゅう舎において輸入検疫を受けていたディラントーマス号は、日本へ入国するために必要な諸検査で、馬ウイルス性動脈炎(EVA)の陰性が確認できなかったため、日本とアイルランド両国間の衛生条件上の規定により、日本への入国が許可されず、同競走に出走できなくなりました。

 なお、ディラントーマス号は来日直前にEVAワクチンを接種していたため、ワクチン抗体である可能性が考えられますが、現段階ではその確認は出来ていません。
(他の招待馬については検疫を終了し、明日東京競馬場へ移動する予定です。)

参考

 競走馬における、馬ウイルス性動脈炎に関する、アイルランドと日本の衛生条件(概要)

日本向け出国前
(1) 来日前60日の間、馬ウイルス性動脈炎の発生のない施設に飼養され、臨床的に異常が認められなかったこと。
(2) 来日前30日以内に抗体検査を受け、その結果が陰性であること。

日本での輸入検疫
(1) 輸入検疫期間中(競走馬の場合は5日間)に、臨床徴候が認められないこと。
(2) 抗体検査を行い、陰性であること。


II 今回の経緯

11月15日
競馬学校の国際きゅう舎にて、輸入検疫が開始される。(ディラントーマス号は、ワクチン接種の証明書は添付されておらず、また11月5日に採取された血清についての抗体陰性の証明書が添付されていた)
11月19日
ディラントーマス号は抗体検査により陰性が確認されないため、再度の採材が行われた。さらにワクチン接種歴について問い合わせたところ、ブリーダーズカップ出走後の10月27日に米国で、獣医師によりEVAワクチンが接種されたとの証明書が確認された。
11月20日
動物検疫所から、ディラントーマス号は馬ウイルス性動脈炎の抗体検査で陰性を確認することができないとの連絡を受けた。


III 結論

 ディラントーマス号は、日本へ入国するため必要な諸検査において、馬ウイルス性動脈炎の抗体検査で陰性が確認できなかったため、日本とアイルランド両国間の衛生条件を満たすことができずに入国が許可されず、ジャパンカップ(GI)に出走できなくなった。

馬ウイルス性動脈炎とは
 家畜伝染病予防法により届出伝染病に指定されている馬固有のウイルス性疾患であり、流産を起こすことから馬産国では警戒されている。発熱、発疹、浮腫などの臨床症状が見られるが、軽微なことが多く、特に急性期を過ぎた牡馬は不顕性のキャリアーとなる点が特徴的である。本疾病は世界的に広く分布しているが、日本ではこれまで発生はなく、数少ない清浄国である。

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II 今回の経緯」にもありますが、簡単な時系列まとめを。

10月27日 米・モンマスパーク競馬場にてBreeders' Cup Turf出走
        その際に、獣医師によりEVAワクチン接種
 ↓
11月05日 血清についての検査(これの結果は陰性との証明書アリ)
 ↓
11月15日 白井の競馬学校に到着。輸入検疫開始。
 ↓
11月19日 抗体検査により陰性が確認されないため、再度の採材。
        陣営に問い合わせて、10月27日にEVAワクチン接種した事が判明。
 ↓
11月20日 陰性を確認することが出来ず。
        日本への入国不可の為、ジャパンカップ出走取り止めに。
 ↓
11月25日 ジャパンカップ


日本向け出国前
(1) 来日前60日の間、馬ウイルス性動脈炎の発生のない施設に飼養され、臨床的に異常が認められなかったこと。

来日前60日の間は11月15日から遡ること60日間(9月16日~11月14日の間かな?)、馬ウイルス性動脈炎の発生のない施設に飼養というのは、同じ厩舎やらからEVAにかかった馬が出たー! というようなことが無い施設で、臨床的に異常というのは下に注釈されている「馬ウイルス性動脈炎とは」の解説を読むと「発熱、発疹、浮腫など」がEVAの臨床症状のようなので、それらが認められなければおkということみたいです。
シロウトが大雑把にまとめると、「9月16日~11月14日の間、EVAにかかった馬が誰も居ない場所で過ごしていて、お前自身も見た目元気ならよし」という感じだと思われます。

(2) 来日前30日以内に抗体検査を受け、その結果が陰性であること

これは「II 今回の経緯」の11月5日に採取された血清についての抗体陰性の証明書が添付されていたがそれに当たるんだと思われます。

日本での輸入検疫
(1) 輸入検疫期間中(競走馬の場合は5日間)に、臨床徴候が認められないこと。

これは、競馬学校に到着した11月15日、16日、17日、18日、19日の5日間(で、いいのかな? 16~20日の5日間かも)「発熱、発疹、浮腫など」の症状が認められないことだと思われます。

(2) 抗体検査を行い、陰性であること。

今回引っかかったのはこれですね。
ワクチンというのは大雑把に、毒性を薄めたり無くしたその病気にわざとかからせて、その病気の抗体を作るというシステムなんだそうなんで、EVAが陽性(かかってる)陰性(かかってない)かの検査をして、「ワクチンの可能性もあるけれど陰性(かかってない)と断定が出来ないからアウト」という感じなんだと思われます。
ワクチン接種歴について問い合わせたとありますが、やっぱり動物検疫所の人とか「ちょwwwwディラントーマスEVAにかかってる!? ありえねーwwww」とか慌てたりしたんでしょうか?


今回の件をまとめると、こんな感じなんでしょうか? 
多分ディラントーマスもワクチンなんだろうなあと思われるのでまあEVAにかかってるとかは大丈夫なんでしょうが、返す返すもJC出走取り止めは残念。検疫だから仕方ない話ですけどね。

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