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『カラシニコフII』

/松本 仁一 (朝日新聞社)

カラシニコフはAK47(アフタマート・カラシニコワ・47)と呼ばれるミハイル・カラシニコフ氏設計の自動小銃のことです。47は47年型のことで、その発展系にAKM、AK74(こちらは74年型)などがありますが、まとめて「カラシニコフ銃」と呼ばれています。
著者の松本氏は朝日新聞の海外記者で、この本は、そのカラシニコフ銃についての朝日新聞の連載ルポを書籍化した『カラシニコフ』の続編にあたります。
『カラシニコフ』についての感想は沢山ありますが『2』については『カラシニコフ』ほどは見かけないので、まあ、せっかく読み終わったことだしと、『2』の方の案内のような感想のようなの話を。

前作の『カラシニコフ』では、カラシニコフ氏へのインタビューとカラシニコフ銃の「優秀」さについての解説、そして自身の担当地域であるアフリカでのカラシニコフ銃の状況がメインでしたが、続編であるこの『カラシニコフII』では中南米、アジア、中東などでのカラシニコフ銃ついての話がメインになっています。世界がアフリカから他地域にも広がった分、前作の『カラシニコフ』以上に、カラシニコフ銃をめぐる状況を通して見えてくる、貧困から、身を守るために、生きるためにどうしても銃を必要とする人々とそんな人々を食い物にし、都合によってふりまわし続けてきた大国という姿、そして「国家」というもののあり方について、つまり『カラシニコフ』で筆者が伝えたかったであろうことを深く浮き彫り出せているんではないかと思いました。
ただその分、前作の『カラシニコフ』と比べると、カラシニコフ銃の主役度は薄れていて、カラシニコフ銃を色々な形で必要とする人々の姿がメインになっているかなあと。まあそれも、前作『カラシニコフ』で散々カラシニコフ銃の「誕生の経緯」やら「優秀」さなんかは叩き込まれているので、続編としてこれが正しい形なんだろうと思いますが。

とにかく文章が読みやすくてわかりやすくて、こういう問題に詳しくない人にもなんら知識がなくとも理解できる本だと思うのですが、アジアから中東が舞台の4章から6章にかけては、あのへんの地域に詳しくない人は最小限の国同士の位置関係は頭に入れて読みながらイメージできるようにしておいた方がいいなあと思いました。というか、自分がそうだったんですが。

大雑把に東から西に、インドパキスタン→【北】アフガニスタン・【南】イランイラク、イラクから北に行くとトルコ、南に行くとクウェート

南アジア→中東全域ぐらいがわかるサイズの地図が載ってなかったんで、大雑把な認識ですが、イメージできた方が話がより理解できやすかったです。

『カラシニコフ』に続いて『2』も、とにかく良い本でした。『カラシニコフ』読んだ人ならぜひ読むべきだと思います。おすすめ。


・・・・・・で、何でこの本についてが「カテゴリ:相棒周辺」に突っ込んであるのかといいますと、西平Pが東映の方のサイト(『相棒3-銀座NOW』)でシーズン3の「ありふれた殺人」の嘘予告に

「そんなわけで今週は、15年前に別れた娘を救出するべく片手にAK47、片手に日本刀を持って組織に殴り込む時効間近のテロリストを、組織に潜入していた相棒の二人がテロリストとの間に奇妙な友情を感じ、娘を救出し、テロリストを自首させる話しです」

とか書いていたのを思い出してしまったんで、面白いから入れてみた
「映画とかで敵側の兵が持っている銃」というのがカラシニコフの印象のひとつでもありますしね。
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